各種の選炭によってより分けられた残 土や石炭以外の岩石などをぼた(硬)(
東北以北ではズリ)といいます。
  通常ぼたは鉱業所の近くに投棄され、 所謂<ぼた山>を形成しますが、端島は 海上炭鉱だったため、ぼたはおもに海中 に投棄されました。
  右画像は外海側に面した住宅棟の2階 半の位置に設置されたぼたコンベアの通 り道で、壁面に垂れ下がるコンクリの板 が、かつては左側の堤防に向かって渡さ れ、その上にぼたコンベアが載せられて いました。鉱業所側の入口は現在では完 全に塞がれています(画像下左)。
  またぼたは投棄されるだけでなく、掘 り進んだ坑道を埋める材料としても使わ れました。鉱業所の中には、この埋戻し 用のぼたを一時的に貯蔵しておく<ぼた ポケット>もありましたが、現在ではそ の付近に施設の痕跡が残るだけです。


31号棟を貫通するぼたコンベアの出口



ぼたコンベアの鉱業所側の入口跡


僅かに施設の痕跡が残るぼたポケット跡

 
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黒ダイヤのトンネル

プロローグ

■端島炭鉱沿革■

沿革

■主要施設■

鉱業所全景 坑道 竪坑 捲座 選炭施設 貯炭ベルトコンベア 換気施設 動力施設 硬(ぼた)

■周辺関連炭鉱■

<図>周辺地図 中ノ島炭鉱 三ツ瀬 高島炭鉱 横島炭鉱 崎戸炭鉱 池島炭鉱

■鉱業所のデザイン■

様々なデザイン