池島炭鉱は北海道の太平洋炭鉱ととも
に国内で最後まで操業していた炭鉱で、
長崎県中部の西方沖合約7kmの洋上に
浮かぶ周囲4kmの端島同様の海上炭鉱
島です。
池島の操業が開始されたのは上記三菱
系の炭鉱より遙かに遅く、昭和34年(
1959)の事で、当初三井財閥系の松
島炭鉱が経営していましたが、昭和37
年(1962)独立、国内の炭鉱が次々
と閉山する中優良な経営で操業を続けま
したが、海外炭の安値などから平成13
年(2001)閉山しました。
現在では三井松島リソーシスが閉山後
の管理を行い、東洋からの研修生を受け
入れ、炭鉱の野外実習場として使われて
います。
連卸斜坑口

地底から揚がってくる石炭を運搬する長距離コンベア
今でもアジア圏の研修生等に使われる斜坑人車

選炭工場のメイン施設−バウムジグ
構内は極めて複雑な構造になっている

構内に安置されている炭車(石炭運搬トロッコ)
かつては黒々と精炭を湛えた船積貯炭場