■ 炬燵櫓 ■


  炬燵櫓(こたつやぐら)とは、電気炬燵が普及する前の発展段階 で使われていた旧来の炬燵を暖めるための器具ですが、この木の檻 のようなもの中に行火(あんか)と呼ばれる素焼きの火鉢を入れ、 檻の上から炬燵布団をかけて暖をとった装置です。
  島内の残留品の中には電気炬燵もありますが、この炬燵櫓の保存 状態の良さから考えると、閉山近くまで使われていたのだと考えら れます。

■ 湯たんぽ ■


  湯たんぽとは、日本で古来から使われていた冬場の就寝時の、 主に足を暖める装置ですが、このブリキ製のケースの中に湯をい れ、周りをタオルや布を巻くなどして布団の中に入れ暖をとりま した。

  その後電気行火に移行し、やがて電気敷毛布へと移行するので、 普及時代はかなり古いものですが、かなり良好な保存状態です。

■ 火鉢 ■


  島内の生活地域には沢山の火鉢が残されています。平安時代頃 から既に使われていた火鉢が20世紀になっても以前として使わ れているのも不思議です。事実最近ではインテリアとして注目を

浴び、火鉢本来の使用目的ではないながらも復活を遂げています。

  その他暖房器具としては電機炬燵や電気ストーブが使われていたようですが、これらは現代でもまだ日常的に使われる暖房器具なので、 敢えて取り上げませんでした。

 
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