■ 清風荘 ■
![](images/spacer.gif)
住宅棟の中には<清風荘>という旅館もありました。これは主に
行商で来島した人などが利用した旅館で、室内の造りや窓の欄間も
他の居住用室内のものとは明らかに違う造りをしていて、画像中央
には衣桁掛も写っています。
また旅館内には内風呂がありました。アパートでの戸別風呂は結
局閉山までに高級職員のアパート1棟だけにしか設置されませんで
したが、旅館という性質上この場所には昭和6年(1931)にす
でに設置されていました。
階下のスナック<白水苑>とは内階段でつながっていました。
25号棟
![](images/spacer.gif)
■ 職員クラブハウス ■
![](images/spacer.gif)
岩礁の高台にたつ職員クラブハウス(7号棟)には、高級職員の
為の集会や宴会、娯楽施設(ビリヤード、囲碁将棋)などがありま
したが、同時に職員の宿泊所にも使われ、こちらも清風荘同様その
性質上海底水道(『海底の生命線』で詳細解説)開通以前から内風
呂を設置していました。
内装には銘木が使われた高級な造りで、この辺に職員と鉱員の格
差があったことが伺えます。
戦後の職階制解体に伴って、元来職員用の共同浴場を鉱員家族が
使用するようになると、職員達は日々の入浴場所として、この職員
クラブハウスの浴室を使うようになったそうです。
7号棟